無能者だからと離縁された私は、「野獣王」の生贄妻となりました~じつは無能ではない私。あらたな旦那様の「真実の声」が可愛すぎて幸せ満喫中。クズな元夫と義姉は絶対に許せないので破滅してもらいます~
(めちゃくちゃ仮定なのね)

 可笑しくてならない。

『リクエストなどという贅沢をしていられるか。彼女の作ってくれるものならなんでもいい。たとえ泥のケーキでも残さず食うぞ』

(ちょっ……。陛下、いくらなんでもそのようなものを作ってあなたに食べてもらうつもりはありません)

 彼のさらなる「真実の声」に呆れてしまった。
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