無能者だからと離縁された私は、「野獣王」の生贄妻となりました~じつは無能ではない私。あらたな旦那様の「真実の声」が可愛すぎて幸せ満喫中。クズな元夫と義姉は絶対に許せないので破滅してもらいます~
 というわけで、わたしはどこにでも行っている。もっとも、かならず親衛隊の隊員などだれかが付き添っているけれど。

 ここにやって来てどのくらい経ったのかしら?

 一日一日が充実しすぎている。ときがあっという間にすぎていくので、時間の感覚がすっかりなくなってしまっている。

 この日、お昼からクッキーを焼いた。プレーンとチョコチップとレーズンとクルミの四種類である。

 それを持って厩舎に向った。
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