無能者だからと離縁された私は、「野獣王」の生贄妻となりました~じつは無能ではない私。あらたな旦那様の「真実の声」が可愛すぎて幸せ満喫中。クズな元夫と義姉は絶対に許せないので破滅してもらいます~
「レディ、たしかにわれわれの祖先は荒くれ者です。その血が受け継がれていることもたしか。だからこそ、他国では考えられないような血なまぐさいことがしょっちゅう起こったりします」

 続くパーシーの言葉に、頷くしかない。

「歴代の国王も陛下もその力は絶大であり最強。いくら暗殺者が群れをなして襲いかかろうと、返り討ちどころか血祭りにあげるだけの腕は備えているというわけです」
「はぁ……」

 チャーリーの説明には、それしかでなかった。
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