無能者だからと離縁された私は、「野獣王」の生贄妻となりました~じつは無能ではない私。あらたな旦那様の「真実の声」が可愛すぎて幸せ満喫中。クズな元夫と義姉は絶対に許せないので破滅してもらいます~
 そして、わたしは不意打ちされた。それは、まさしく奇襲攻撃だった。

 朝、いつものように身支度をしつつ開け放たれている窓やガラス扉の向こうがやけに騒がしいことに気がついていた。

 今日も厩舎に行き、「ブラック・ビースト」に乗せてもらおう。

 さして気にとめず、そんなことを考えていた。

 ここのところ、一日に一回は「ブラック・ビースト」に乗せてもらわないと物足りなくなっている。
< 199 / 375 >

この作品をシェア

pagetop