無能者だからと離縁された私は、「野獣王」の生贄妻となりました~じつは無能ではない私。あらたな旦那様の「真実の声」が可愛すぎて幸せ満喫中。クズな元夫と義姉は絶対に許せないので破滅してもらいます~
「いいかげんになさいっ!」

 そのとき、彼女たちとパーシーとチャーリーの向こう側にあらたなだれかが現れた。
 
 そのだれかは、小気味よいヒールの音を響かせつつこちらに向って来る。

「小娘たち、舐めた口をきくのはたいがいにすることね」

 凛とした一喝に、眼前の双子のレディたちが目に見えて怯え始めた。

 ついに現れただれかは、背が高いだけでなく出るところはおもいっきり出ている。しかも、顔は「絶世の」を超えるほど美しいレディである。
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