無能者だからと離縁された私は、「野獣王」の生贄妻となりました~じつは無能ではない私。あらたな旦那様の「真実の声」が可愛すぎて幸せ満喫中。クズな元夫と義姉は絶対に許せないので破滅してもらいます~
「おいおい、泣くほどのことか? 仕方がない。協力してやる」
「ちょっと泣かないでよ。仕方がないわね。お人好しすぎるあなたに協力してあげる」

 二人は、わたしの涙に慌てたようである。

(やった! わたし、やったわよ)

 おもわず、心の中で快哉を叫んでしまった。

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