無能者だからと離縁された私は、「野獣王」の生贄妻となりました~じつは無能ではない私。あらたな旦那様の「真実の声」が可愛すぎて幸せ満喫中。クズな元夫と義姉は絶対に許せないので破滅してもらいます~
つい先夜、キャロルは双子の姉妹が使っている客間におしかけるとにこやかに提案した。訂正。一方的に告げた。
わたしは、彼女に腕をひっぱられてわけがわからず同道させられた。
「はい? いえ、ふつうにムリだと思います。なす術もなく殺されるだけですし、そうなるとヴィクター様にご迷惑をおかけすることになります」
彼女の一方的な案に即反応したのは、告げられた双子の姉妹たちではなくわたしだった。
そんなこと、きいていなかった。そんな無茶苦茶な案、仰天したにきまっている。
わたしは、彼女に腕をひっぱられてわけがわからず同道させられた。
「はい? いえ、ふつうにムリだと思います。なす術もなく殺されるだけですし、そうなるとヴィクター様にご迷惑をおかけすることになります」
彼女の一方的な案に即反応したのは、告げられた双子の姉妹たちではなくわたしだった。
そんなこと、きいていなかった。そんな無茶苦茶な案、仰天したにきまっている。