無能者だからと離縁された私は、「野獣王」の生贄妻となりました~じつは無能ではない私。あらたな旦那様の「真実の声」が可愛すぎて幸せ満喫中。クズな元夫と義姉は絶対に許せないので破滅してもらいます~
「あの、ヴィクター様。どうぞ、お入り下さい」

 体ごと脇へ移動し、彼が入室出来るようにした。

「入らぬ。ここでいい」

 が、彼はあいかわらずわたしに対して不機嫌プラス不愛想を演じている。

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