無能者だからと離縁された私は、「野獣王」の生贄妻となりました~じつは無能ではない私。あらたな旦那様の「真実の声」が可愛すぎて幸せ満喫中。クズな元夫と義姉は絶対に許せないので破滅してもらいます~
「ちょっと行ってお仕置きをしてきますよ」
「前回は、かなり寛大な処置でした。今回は、きつめのお仕置きをしてきましょう」
パーシーとチャーリーが執務室から出て行こうとすると、ヴィクターは立ち上がりつつ止めた。
「おれが行こう。今回は、もう看過やなかったことはなしだ。わが国に迷い込んだなどという戯言をきくつもりもない」
「陛下、もうすぐレディの勝負の日です。見届けられるべきではありませんか?」
「チャーリーの言う通りですよ、陛下。おれたちで大丈夫です。それに、陛下が指揮することでもありませんしね」
「いや、さほどときはいらぬ。さっさと行ってさっさと戻ってくればいい」
というわけで、ヴィクターは大隊を率いて駐屯地を出発してしまった。
そして勝負の夜大きな大きな満月が上り始めても、まだヴィクターと彼の部下たちは戻ってきていない。
「前回は、かなり寛大な処置でした。今回は、きつめのお仕置きをしてきましょう」
パーシーとチャーリーが執務室から出て行こうとすると、ヴィクターは立ち上がりつつ止めた。
「おれが行こう。今回は、もう看過やなかったことはなしだ。わが国に迷い込んだなどという戯言をきくつもりもない」
「陛下、もうすぐレディの勝負の日です。見届けられるべきではありませんか?」
「チャーリーの言う通りですよ、陛下。おれたちで大丈夫です。それに、陛下が指揮することでもありませんしね」
「いや、さほどときはいらぬ。さっさと行ってさっさと戻ってくればいい」
というわけで、ヴィクターは大隊を率いて駐屯地を出発してしまった。
そして勝負の夜大きな大きな満月が上り始めても、まだヴィクターと彼の部下たちは戻ってきていない。