無能者だからと離縁された私は、「野獣王」の生贄妻となりました~じつは無能ではない私。あらたな旦那様の「真実の声」が可愛すぎて幸せ満喫中。クズな元夫と義姉は絶対に許せないので破滅してもらいます~
(というか、もしかして彼女もわたしの力のことを知っているわけ?)

 なるほど。だから、ことあるごとにわたしを無能扱いし、そうだと思い込ませたのね。

 そんなくだらない策にまんまとだまされ、洗脳されたわたしが間抜けだった。

「ど、どういうことだ?」

 元夫は混乱しているみたい。頬がこけて真っ黒な顔を、義姉に向けている。

< 353 / 375 >

この作品をシェア

pagetop