無能者だからと離縁された私は、「野獣王」の生贄妻となりました~じつは無能ではない私。あらたな旦那様の「真実の声」が可愛すぎて幸せ満喫中。クズな元夫と義姉は絶対に許せないので破滅してもらいます~
「サエの力よ。帝国を、皇族を護る力。帝国は、いままでずっと彼女の力で護られ繫栄していたの。それがなくなったのは、あんたがサエを追いだしたからよ」
「なんだと? 『あいつを追いだしてわたしを正妃にして』、と言ったのはおまえだろう?」
「知らないわよ。実行に移したのはあんたよ」
「この欲深レディッ! おまえだ、おまえのせいだっ!」

 なんてこと。みっともなく言い争いを始めたわ。

 三度目の「ざまぁみろ」を実感する。
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