無能者だからと離縁された私は、「野獣王」の生贄妻となりました~じつは無能ではない私。あらたな旦那様の「真実の声」が可愛すぎて幸せ満喫中。クズな元夫と義姉は絶対に許せないので破滅してもらいます~
(それはないわね)

 彼にチヤホヤされ、やさしくされ、崇められ、讃えられ、とにかくありとあらゆる方法でわたしに構ってくれる彼のことを、わたしは心から愛している。

 それなのに、わたしにはまだ照れ臭さがあるし、体裁を気にしてしまう。

 わたしもいつか彼のようになりたい。

 そう願わずにはいられない。

 とにかく、最近は「真実の声」が流れ込んでこなくなった。

 それはそれでいいことなのかもしれない。
< 371 / 375 >

この作品をシェア

pagetop