無能者だからと離縁された私は、「野獣王」の生贄妻となりました~じつは無能ではない私。あらたな旦那様の「真実の声」が可愛すぎて幸せ満喫中。クズな元夫と義姉は絶対に許せないので破滅してもらいます~
「愛するサエ、約束しよう。おれは、きみやまだ見ぬこどもたちだけでない。両国のすべての人たちをしあわせにする。いや、その努力は惜しまぬ」

 彼は、約束してくれた。

 しかし、実際はすべての人をしあわせにすることは出来ない。でも、彼はその努力をしてくれる。

 ヴィクターなら、かならずや約束を守ってくれる。

 そう確信している。

 彼に無言で頷きかけた瞬間、唇をふさがれた。彼のそれによって。

 居間にいるみんなが冷やかす中、彼とわたしは熱い口づけをかわし続けた。


                                      (了)
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