無能者だからと離縁された私は、「野獣王」の生贄妻となりました~じつは無能ではない私。あらたな旦那様の「真実の声」が可愛すぎて幸せ満喫中。クズな元夫と義姉は絶対に許せないので破滅してもらいます~
「こちらに。陛下に知らせてきます」

 パーシーが手前の長椅子指し示したので、素直にそこに座った。

 その瞬間、急に緊張してきた。いいえ。緊張が増したといった方がいいかもしれない。

 心臓の鼓動が耳にうるさい。心臓が胸の辺りで飛び跳ねているようにさえ感じられる。

 緊張の中、パーシーとチャーリーは奥の扉をノックした。
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