無能者だからと離縁された私は、「野獣王」の生贄妻となりました~じつは無能ではない私。あらたな旦那様の「真実の声」が可愛すぎて幸せ満喫中。クズな元夫と義姉は絶対に許せないので破滅してもらいます~
「とにかくです、陛下。いまさら追い返せますか? 生贄などという非人道的な表現はともかく、素敵な花嫁を紹介されたと考えれば、なんら問題はありません。陛下にとっては、これは願ってもないチャンス。なぁおまえもそう思うだろう、チャーリー?」
「ああ、パーシー。ふだんは気が合わないが、今回は同意するよ。レディ、さぁこちらに。おれが紹介します。陛下。こちらは、サエ・アンダーソン令嬢です」
チャーリーがわたしの手をひっぱって、前に立たされてしまった。
顔を上げることが出来ないまま、国王の鋭い視線を感じずにはいられない。
「ああ、パーシー。ふだんは気が合わないが、今回は同意するよ。レディ、さぁこちらに。おれが紹介します。陛下。こちらは、サエ・アンダーソン令嬢です」
チャーリーがわたしの手をひっぱって、前に立たされてしまった。
顔を上げることが出来ないまま、国王の鋭い視線を感じずにはいられない。