無能者だからと離縁された私は、「野獣王」の生贄妻となりました~じつは無能ではない私。あらたな旦那様の「真実の声」が可愛すぎて幸せ満喫中。クズな元夫と義姉は絶対に許せないので破滅してもらいます~
「婚約者! それでいきましょう。考えてみれば、レディも無理矢理ここに派遣されたようなものです。まさしく命じられて派遣されたのです。それをいきなり閣下の妻になどとは、レディもうんざりでしょう。あるいは、めちゃくちゃイヤでしょう」
「そうそう。それどころか、死んだ方がマシだなんて思っているかも。いっそ生贄として殺してくれ、なんてことを思っているかもしれません」
「ちょっと待て、パーシー、チャーリー。おれをいったいなんだと思っているのだ?」
「見た目、野獣でしょう?」
「見た目、野獣でしょう?」
双子の部下に即答され、国王が大きな溜息をついた。
「そうそう。それどころか、死んだ方がマシだなんて思っているかも。いっそ生贄として殺してくれ、なんてことを思っているかもしれません」
「ちょっと待て、パーシー、チャーリー。おれをいったいなんだと思っているのだ?」
「見た目、野獣でしょう?」
「見た目、野獣でしょう?」
双子の部下に即答され、国王が大きな溜息をついた。