無能者だからと離縁された私は、「野獣王」の生贄妻となりました~じつは無能ではない私。あらたな旦那様の「真実の声」が可愛すぎて幸せ満喫中。クズな元夫と義姉は絶対に許せないので破滅してもらいます~
「悪かったな」

 いじられてイジイジしている国王は、やはりごつ可愛い。

 いじる双子といじける国王が可笑しくて、おもわず笑ってしまった。

 そのわたしの笑い声に、三人が弾かれたようにこちらを見た。

「も、申し訳ありません。笑うところではないですよね?」

 謝罪しつつも笑いが止まらない。

 双子も笑い始めた。

 そして、国王も。

 しばらくの間、四人で笑い続けた。
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