無能者だからと離縁された私は、「野獣王」の生贄妻となりました~じつは無能ではない私。あらたな旦那様の「真実の声」が可愛すぎて幸せ満喫中。クズな元夫と義姉は絶対に許せないので破滅してもらいます~
「失礼いたします」

 だから、一礼して背を向けた。

『おやすみ、愛しいきみよ。ゆっくり休むんだ。明日、会うのが楽しみでならないよ』

 彼の「真実の声」を背中でききながら、執務室をあとにした。
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