無能者だからと離縁された私は、「野獣王」の生贄妻となりました~じつは無能ではない私。あらたな旦那様の「真実の声」が可愛すぎて幸せ満喫中。クズな元夫と義姉は絶対に許せないので破滅してもらいます~
「ちょっと待って。いったい、いまはいつ?」

 頭上を見上げると、太陽がデンとこちらを見おろしている。

 正確には、頭上からじゃっかん傾いた位置にある。

 その傾いている方角がわからない。

「コンコン」

 そのタイミングで、廊下側の扉がノックされた。
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