愛毒が溶けたら

ピッ


渦巻くハテナを抱えた私に、守人さんはニコリとした。

そして、



「じゃあ、行こっか。遊園地!」



と、満開の笑みで、握った私の腕を、やや強引に引っ張ったのだった。







そんなこんなで。

電車で三十分ほど揺られ、私たちは遊園地に来た。



「わ~遊園地なんて久しぶりだよ!」

「わ、私もです……っ」

「じゃあ入ろっか!」

「わ、わゎ!」



隣に守人さんがいる現実が信じられなくて、電車の中で「これは夢?」って何度も頬をつねったけど……どうやら夢ではなかったみたい。
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