お巡りさんな彼と、その弟は、彼女を(密かに)溺愛する
「分かってんのかよ。俺の告白は、”結婚するまで離さない”って意味だぞ」
「……今、知りました」
「そ。じゃあ……今、観念して」
言いながら。勇運くんは私に近寄り、そしてキスをした。
何度も、何度も。
「冬音」
「ん、勇運くん……」
勇運くんの背中に手を回す。
その時、太陽の光を受けてキラリと輝いた指輪が、まるで私たちを祝福するように。スポットライトを当てるように。
辺り一面を、明るく照らした。
「冬音の隣から、もう離れない。だから覚悟して」
「ふふ、うん」
私だって、そうだよ。
勇運くんの隣を、もう離れない。
この四つ葉が欠けないよう、そばにい続ける。
そうやって私たちは支え合い、そして想い続けていくんだ。
その先に続くのは、きっと幸せの道だから――