お巡りさんな彼と、その弟は、彼女を(密かに)溺愛する
「なぁ、冬音」
「ん、なに?」
キスも終わり、体を離した後。
勇運くんは、なんだか少し照れくさそうに、こんな事を言った。
「子供は、3人くらいほしい」
「……ぶ、げほっ⁉」
い、いきなりすぎるよ、勇運くん!!
思わぬ発言に、私の方が顔を真っ赤にしてしまう。
でも、よくよく考えたら……
「勇運くん、子供は……」
そう。勇運くんは、今は夏海こそ大丈夫になったものの、昔は大の子供嫌い。
そんな勇運くんが子供って……。それは、ちょっと無謀なんじゃ……。
だけど、私の不安を吹き飛ばすように。勇運くんは、私の頭にチョップを入れた。
ゴスッ
「い、いたい……っ」
「暗い顔をしてるからだ。冬音は、もう知ってるだろ? 俺が子供嫌いを克服した事くらい」
「で、でも……」