お巡りさんな彼と、その弟は、彼女を(密かに)溺愛する
「また勇運くんが、お巡りさんと重なった……」
大人のお巡りさんが、学校にいるわけないのに。だけど勇運くんを見ると、なぜかココにいるような気がして。
想像すると、内側からポカポカ温かくなってきた。
「……暑いっ」
真冬だというのに、顔は赤くなるばかり。
ハンカチで顔の汗を押さえながら、顔を手でパタパタ扇ぐ。
「だ、大丈夫? 三石さん……」
「えと、あはは……」
私が昨日「風邪で欠席した」と思ったらしい、隣の席の、女の子。
私の横顔をチラチラ見た後、心配してくれたのか――のど飴を一つ、私の机にソッと置いてくれた。
大人のお巡りさんが、学校にいるわけないのに。だけど勇運くんを見ると、なぜかココにいるような気がして。
想像すると、内側からポカポカ温かくなってきた。
「……暑いっ」
真冬だというのに、顔は赤くなるばかり。
ハンカチで顔の汗を押さえながら、顔を手でパタパタ扇ぐ。
「だ、大丈夫? 三石さん……」
「えと、あはは……」
私が昨日「風邪で欠席した」と思ったらしい、隣の席の、女の子。
私の横顔をチラチラ見た後、心配してくれたのか――のど飴を一つ、私の机にソッと置いてくれた。