お巡りさんな彼と、その弟は、彼女を(密かに)溺愛する
「おい三石、外に出るぞ」
「あ、うん……っ」
守人さんの迫力に圧倒された私の腕を引き、勇運くんは外に連れ出してくれた。
そうだよ、ボーッと交番の中にいても邪魔なだけだ……。
私たちが交番を出たと同時に、守人さんが私の前を通る。
腰に巻かれたベルトに付いた、棒に手錠、連絡の絶えない無線機。そして――拳銃。
それが見えた瞬間。私の背中を、一筋の冷や水が通る。
「……っ」
「三石?」
なんだか怖くなって、近くにいた勇運くんの腕をキュッと握る。
驚いて振り返った勇運くんは、私の青くなった顔を見て……腕を振りほどかず、そのままでいてくれた。
バタンッ
先に柴さんがパトカーの助手席に乗り、次に守人さんが運転席に乗ろうとした、
その時だった。
「あ、うん……っ」
守人さんの迫力に圧倒された私の腕を引き、勇運くんは外に連れ出してくれた。
そうだよ、ボーッと交番の中にいても邪魔なだけだ……。
私たちが交番を出たと同時に、守人さんが私の前を通る。
腰に巻かれたベルトに付いた、棒に手錠、連絡の絶えない無線機。そして――拳銃。
それが見えた瞬間。私の背中を、一筋の冷や水が通る。
「……っ」
「三石?」
なんだか怖くなって、近くにいた勇運くんの腕をキュッと握る。
驚いて振り返った勇運くんは、私の青くなった顔を見て……腕を振りほどかず、そのままでいてくれた。
バタンッ
先に柴さんがパトカーの助手席に乗り、次に守人さんが運転席に乗ろうとした、
その時だった。