愛毒が溶けたら
「ま、また逃げられたぁ……!」
「なんか、今日はずっと追いかけっこしてるね。元気なのは良い事だけど、何かあったの?」
莉音ちゃんが、カバンに荷物を入れながら私に尋ねる。
そう。
今日は朝から、勇運くんとは追いかけっこをしているようなもので……。
朝、教室で会った時から、この繰り返し。
『勇運くん、おはよう。昨日はありが、』
『……はよ。じゃ』
『え、勇運くん!』
休憩時間だって。
『勇運くん、ちょっと話があるんだけど』
『悪い、これから職員室』
なんて言って、のらりくらり逃げ続けた勇運くん。私と話す気はないみたい……というか、話したくないみたい。
「勇運くん……。私、なにかしちゃったかなぁ」
悲しいのと、納得がいかないのと。あとは……昨日の態度と、メールの意味が気になるのと。
「なんか、今日はずっと追いかけっこしてるね。元気なのは良い事だけど、何かあったの?」
莉音ちゃんが、カバンに荷物を入れながら私に尋ねる。
そう。
今日は朝から、勇運くんとは追いかけっこをしているようなもので……。
朝、教室で会った時から、この繰り返し。
『勇運くん、おはよう。昨日はありが、』
『……はよ。じゃ』
『え、勇運くん!』
休憩時間だって。
『勇運くん、ちょっと話があるんだけど』
『悪い、これから職員室』
なんて言って、のらりくらり逃げ続けた勇運くん。私と話す気はないみたい……というか、話したくないみたい。
「勇運くん……。私、なにかしちゃったかなぁ」
悲しいのと、納得がいかないのと。あとは……昨日の態度と、メールの意味が気になるのと。