小説
3-Dの教室。
天井がある事がこんなにも人を安心させてくれるのかと思い知った。
「君はどこまで見てきたんだい?
「…僕?
それ以外にこの船には誰もいないじゃないと思うのだが。
「なにか?
「いや、僕を君呼ばわりしないで欲しいなと。
「私にとって君は君だよ。それ以上でもそれ以下でもない。君は君だ。
「…ん。なら青年、でいい。
「なるほど。ならば私は…美少女だ。
「自分で言うな。
そんな自己紹介をした後、私達3人は麻雀を始めた。全てのルールは分からないけれど、雀卓と麻雀牌がそこに合ったから、ただそれだけの理由で、椅子は用意した。
「ポン。それでどこまでなんだい?青年。
「僕らはもう死んでいるって話かい?
「違うよ。全く、全然、これっぽっちも、不正解だ。君は惚けるのが上手いな。
「三面待ち。
「そんなに広いのか。
その年でルールを知っているのはおかしな事では無いのかも知れないけれど、それでも私達よりも得意なのは卑怯だ。しかも少女には優しいのが尚更ムカつく。
「はい。僕の勝ち
いくら何でも酷すぎる。青年が1番、少女が2番、私が最下位という順位、か。
「じゃあ約束通り。女子高校生、君から自己紹介だね。
麻雀を始めた理由は勿論ない、ただそこに合っただけ、けれど続けた理由がいつのまにか作られた。
「はいはい。
この教室に居る全員が見渡せる様に教卓の前へ行き私、もとい女子高校生は黒板にフルネームを書く。
「初めまして。今日からこの学校からを卒業する三秋凛だった物です。えーとー、よろしくお願いします。
この教室に居る全ての生徒達が拍手を送ってくれる。
それもそうだろう。何せ私の自己紹介は完璧だったのだからな。これから転校して来る子にも見本としてパンフレットに書き込んでも良いいくらいにはね。
「他に無いの?
うるさいのが1人いた。
「私に興味があるのかい?
「え、いや…ほら、読者は追いつかないだろ。
確かに一理ある、けれどその説明をするのなら私ではなく、少女がやった方が良いのではないのか?と言うかそんな顔をしないで欲しい。こっちまで恥ずかしくなる。
「遠慮しておくよ。次。
教大から急いで降りて少女とすれちがう。
「えっと…初め、まして。世界です。世の中の「世」に境界の「界」で世界です。よろしく、お願いします。
あぁ。黒板の名前消すの忘れてた。
律儀に漢字まで言葉で説明してくれ無くても良かったのに。拍手は一応しておいてあげることに、私がしないで青年がしていたら悪者扱いされかね無い。
「じゃあ最後は僕か。
少女が壇から降りて青年と入れ替わった。
「初めまして。今日から卒業することになった。元、佐野冬樹です。
何でも良いから早く私の書いた黒板の字を誰か消してほしいんですけど。
天井がある事がこんなにも人を安心させてくれるのかと思い知った。
「君はどこまで見てきたんだい?
「…僕?
それ以外にこの船には誰もいないじゃないと思うのだが。
「なにか?
「いや、僕を君呼ばわりしないで欲しいなと。
「私にとって君は君だよ。それ以上でもそれ以下でもない。君は君だ。
「…ん。なら青年、でいい。
「なるほど。ならば私は…美少女だ。
「自分で言うな。
そんな自己紹介をした後、私達3人は麻雀を始めた。全てのルールは分からないけれど、雀卓と麻雀牌がそこに合ったから、ただそれだけの理由で、椅子は用意した。
「ポン。それでどこまでなんだい?青年。
「僕らはもう死んでいるって話かい?
「違うよ。全く、全然、これっぽっちも、不正解だ。君は惚けるのが上手いな。
「三面待ち。
「そんなに広いのか。
その年でルールを知っているのはおかしな事では無いのかも知れないけれど、それでも私達よりも得意なのは卑怯だ。しかも少女には優しいのが尚更ムカつく。
「はい。僕の勝ち
いくら何でも酷すぎる。青年が1番、少女が2番、私が最下位という順位、か。
「じゃあ約束通り。女子高校生、君から自己紹介だね。
麻雀を始めた理由は勿論ない、ただそこに合っただけ、けれど続けた理由がいつのまにか作られた。
「はいはい。
この教室に居る全員が見渡せる様に教卓の前へ行き私、もとい女子高校生は黒板にフルネームを書く。
「初めまして。今日からこの学校からを卒業する三秋凛だった物です。えーとー、よろしくお願いします。
この教室に居る全ての生徒達が拍手を送ってくれる。
それもそうだろう。何せ私の自己紹介は完璧だったのだからな。これから転校して来る子にも見本としてパンフレットに書き込んでも良いいくらいにはね。
「他に無いの?
うるさいのが1人いた。
「私に興味があるのかい?
「え、いや…ほら、読者は追いつかないだろ。
確かに一理ある、けれどその説明をするのなら私ではなく、少女がやった方が良いのではないのか?と言うかそんな顔をしないで欲しい。こっちまで恥ずかしくなる。
「遠慮しておくよ。次。
教大から急いで降りて少女とすれちがう。
「えっと…初め、まして。世界です。世の中の「世」に境界の「界」で世界です。よろしく、お願いします。
あぁ。黒板の名前消すの忘れてた。
律儀に漢字まで言葉で説明してくれ無くても良かったのに。拍手は一応しておいてあげることに、私がしないで青年がしていたら悪者扱いされかね無い。
「じゃあ最後は僕か。
少女が壇から降りて青年と入れ替わった。
「初めまして。今日から卒業することになった。元、佐野冬樹です。
何でも良いから早く私の書いた黒板の字を誰か消してほしいんですけど。