小説
羨ましい、楽しそう、僕も混ざりたいな。
次々と自分の汚らしい部分が溢れてくる。
「そんなに面白い?それ
「え?
話しかけてきた可愛い少女は膝を腕で抱え込む、体育座りの形になり膝に左頬を置いて僕の顔を覗いていた。
「何かすごく面白そうに笑ってたから。
僕が笑っていた?この本を読んで?
「いや。そう、かな…
「んん、いいの。暇つぶしになってるならそれで。
何がいいのか。少女は僕の本心を知った上でそう言ったような、そんな口振りに聞こえた。
「声かけてごめん。でもそろそろだから準備して。続きはまた今度ね。

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