小説
まあいいか、これで。
真剣に読んでいたから閉じてしまうのは可哀想だと思いたまたま風が運んできた1000円札を栞代わりに挟んであげた。
これなら適当に投げたとしても続きが分かるばす。
なんて優しいんだろう、私って。
麦わら帽子は被ろうか迷ったけすれど太陽が見てないので一応かぶる事にする。
待っていた風が吹いて喜んだけれど目的の物で無かった。足元に来たのはこの麦わら帽子と1枚の栞。
「でも良かった。飛んで来てくれてさ。それで、君は何でここに居るの?

< 9 / 26 >

この作品をシェア

pagetop