一つの夜が紡ぐ運命の恋物語を、あなたと
 ちゃんと話せばよかった。会ったのは初めてじゃない、ずっと好意を寄せていたと。一緒に過ごして、それは一層強まったと。
 後悔ばかりが押し寄せる。いまさらこんなことを考えても、どうしようもないことなどわかっている。それでも自分の不甲斐なさが自分を苦しめた。



 ――運命というものがあるのなら、それを信じたいと思う。
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