たゆたう、三角関係
「バンガローかコテージ借りようぜ」
「1棟?」
悠馬が指で「2」を作る。
藤くんはそれを見て少し口を尖らせて考えた後、目を見開いた。
「2って、それって・・・」
悠馬と紗里の顔をそれぞれ見る。
「男男、女女?」
「いや、こうでしょ、それは」
悠馬が手で線を引く。それは悠馬と紗里、藤くんと私に分けられた。
「やらしいこと考えるねー」
「それは藤の方がやらしいこと考えてんじゃない?」
「バンガロー2棟か」
意味深に悠馬と藤くんが笑い合う。
「え、でもさよく二人雑魚寝で寝てるじゃん、飲み会の後」
紗里が指差しながら言ってきた。
「いや、紗里ちゃんさ、友達だったら金子さん守ってあげるべきじゃない?俺みたいなのと一緒に泊まったら何あるか分からんよ」
「えーそんなこと言ったって何もないじゃん、おたくら」
「ねえ?」と悠馬に同意を求めると、彼は顎の髭を指先で撫でながら答えた。
「これで何もなかったらこの二人はこれからも何もないってことだ」
「そんなこと言われたら泊まりにくいでしょ」
藤くんが笑って流しながらチラッと私の方を見た。
「でも藤くんとなら大丈夫かな」
私が答えると、満場一致ということでバンガロー2棟借りが決定した。
藤くんとなら何もないからってわけでもない。
何かがあってもいいかなというのが私の「大丈夫」という言葉の意図だった。
「1棟?」
悠馬が指で「2」を作る。
藤くんはそれを見て少し口を尖らせて考えた後、目を見開いた。
「2って、それって・・・」
悠馬と紗里の顔をそれぞれ見る。
「男男、女女?」
「いや、こうでしょ、それは」
悠馬が手で線を引く。それは悠馬と紗里、藤くんと私に分けられた。
「やらしいこと考えるねー」
「それは藤の方がやらしいこと考えてんじゃない?」
「バンガロー2棟か」
意味深に悠馬と藤くんが笑い合う。
「え、でもさよく二人雑魚寝で寝てるじゃん、飲み会の後」
紗里が指差しながら言ってきた。
「いや、紗里ちゃんさ、友達だったら金子さん守ってあげるべきじゃない?俺みたいなのと一緒に泊まったら何あるか分からんよ」
「えーそんなこと言ったって何もないじゃん、おたくら」
「ねえ?」と悠馬に同意を求めると、彼は顎の髭を指先で撫でながら答えた。
「これで何もなかったらこの二人はこれからも何もないってことだ」
「そんなこと言われたら泊まりにくいでしょ」
藤くんが笑って流しながらチラッと私の方を見た。
「でも藤くんとなら大丈夫かな」
私が答えると、満場一致ということでバンガロー2棟借りが決定した。
藤くんとなら何もないからってわけでもない。
何かがあってもいいかなというのが私の「大丈夫」という言葉の意図だった。