たゆたう、三角関係
草むらの影まで来て周りに誰もいないことを確認すると藤くんが私の方を向く。あまりにもジッと見てくるから我慢できずに笑い出してしまう。藤くんも笑う。
「笑うなよ」と言って。
私は笑わないように呼吸を落ち着かせて、藤くんに向き合った。
「もう大丈夫」
「言うよ」
「うん」
「ちゃんと聞いてよ」
「うん、言って」
藤くんの目が一瞬スイッチが切り替わるのが分かった。私も心を身構える。
「好き」
短い一言。
「付き合いませんか」
私の手を握る藤くんの手に力が入る。私も握り返した。
「うん」
「うんって言った?」
「言ったよ」
藤くんは私の手を引く。そして周囲を少し気にして、ゆっくりと顔を近づける。
そっと、唇が重なった。
そしてすぐに離れる短いキス。
私が少し拍子抜けしてると、
「焦らなくてもいいか。晴人の許可も下りたし」
と藤くんが笑う。
「笑うなよ」と言って。
私は笑わないように呼吸を落ち着かせて、藤くんに向き合った。
「もう大丈夫」
「言うよ」
「うん」
「ちゃんと聞いてよ」
「うん、言って」
藤くんの目が一瞬スイッチが切り替わるのが分かった。私も心を身構える。
「好き」
短い一言。
「付き合いませんか」
私の手を握る藤くんの手に力が入る。私も握り返した。
「うん」
「うんって言った?」
「言ったよ」
藤くんは私の手を引く。そして周囲を少し気にして、ゆっくりと顔を近づける。
そっと、唇が重なった。
そしてすぐに離れる短いキス。
私が少し拍子抜けしてると、
「焦らなくてもいいか。晴人の許可も下りたし」
と藤くんが笑う。