新そよ風に乗って 〜慕情 vol.1〜
やはり、今日はどこもかしこも混んでいる。
「それじゃ、12時にまた此処に集合な。 お前、大丈夫か? 場所、間違えるなよ」
「はい。 此処なら何度か来たことがありますから、大丈夫です」
高橋さんと話し合って、お互いのプレゼントが事前にわかってしまうと楽しみも半減しちゃうからということで、別行動でプレゼントを探すことにした。
案の定、何にしようか迷ってしまい、クリスマスギフトに最適とボードに書かれている前面に出ているコーナーを見たりしたが、コレ! というものがなく、ウロウロしていると、少し奥まった所で展開していた沢山の色々な可愛い置物の中のウォーターボウルにふと目がいった。
手に取ってウォーターボウルをひっくり返して元に戻すと、サンタクロースがトナカイの鼻に輪投げをしているのがとても可愛かった。
勿論、置物としても可愛いのだが、あちらこちらに向きを変えてひっくり返したりして、5色の5つの輪を上手くトナカイの鼻に入れるという遊びも出来るので、それが単純な遊びなんだけれど気に入ってしまった。
だが、自分自身が気に入ったとはいえ、あの3人の誰かに当たっても気に入ってもらえるかどうか、少し不安……。
しかし、明良さんのプレゼントだったケロちゃんのバスマットのことを思い出し、これでもいいかなと思えた。
値段も、ちょうど1890円で2000円以内だし、これに決めてカウンターで包装してもらっている間、思いの外、早めにプレゼントが決まってホッとしていた。
良かった……プレゼントが決まって。
時計を見ると、高橋さんとの待ち合わせの12時にはまだ時間があったので、店内は混んできてはいたが、雑貨は見ているだけでも楽しいので、他の階も見てまわっていた。
エスカレーターを降りていると、混んでいる店内なのに前方の1ヵ所に目がいった。
あれっ?
「それじゃ、12時にまた此処に集合な。 お前、大丈夫か? 場所、間違えるなよ」
「はい。 此処なら何度か来たことがありますから、大丈夫です」
高橋さんと話し合って、お互いのプレゼントが事前にわかってしまうと楽しみも半減しちゃうからということで、別行動でプレゼントを探すことにした。
案の定、何にしようか迷ってしまい、クリスマスギフトに最適とボードに書かれている前面に出ているコーナーを見たりしたが、コレ! というものがなく、ウロウロしていると、少し奥まった所で展開していた沢山の色々な可愛い置物の中のウォーターボウルにふと目がいった。
手に取ってウォーターボウルをひっくり返して元に戻すと、サンタクロースがトナカイの鼻に輪投げをしているのがとても可愛かった。
勿論、置物としても可愛いのだが、あちらこちらに向きを変えてひっくり返したりして、5色の5つの輪を上手くトナカイの鼻に入れるという遊びも出来るので、それが単純な遊びなんだけれど気に入ってしまった。
だが、自分自身が気に入ったとはいえ、あの3人の誰かに当たっても気に入ってもらえるかどうか、少し不安……。
しかし、明良さんのプレゼントだったケロちゃんのバスマットのことを思い出し、これでもいいかなと思えた。
値段も、ちょうど1890円で2000円以内だし、これに決めてカウンターで包装してもらっている間、思いの外、早めにプレゼントが決まってホッとしていた。
良かった……プレゼントが決まって。
時計を見ると、高橋さんとの待ち合わせの12時にはまだ時間があったので、店内は混んできてはいたが、雑貨は見ているだけでも楽しいので、他の階も見てまわっていた。
エスカレーターを降りていると、混んでいる店内なのに前方の1ヵ所に目がいった。
あれっ?