五年の想いを抱えて
「もう、紛らわしいこと言わないでよ」

「ごめんごめん」

慎也はへらへらしながら謝った。

「私も親友だとはおもってるよ」

「よかった」

実習はクラスのみんながたくさん話しかけてくれて、初めの不安が嘘みたいに楽しい日々だった。

「今日も家帰ったら資料作んなきゃ。みんな真面目に聞いてくれるし反応してくれるの」

家での暇な時間が実習の準備に取られていくのも楽しくて仕方がない。
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