五年の想いを抱えて
「そーなの?じゃあ会ったらお茶しようよ」

「わかったわかった」

「やったー」

「じゃあ、私先生と話あるから、じゃあね」

「ばいばーい」

いつの間にか「三浦先生」から「玲ちゃん」に変わっていた呼び方も今日で最後だ。

「玲、ほら行くよ。遅れる」

「はいはい」

最後の高校の先生との話が終わって帰路につく。

「疲れたねー」

「ほんとだよ、高校生って若いんだな」

「それな、大学生と高校生じゃやっぱ違うなって思ったよ」
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