五年の想いを抱えて
実習が終わって3ヶ月ほどたった頃。

俺は大学からの帰り道、乗り換えで駅構内を歩いていた。

少し先に見慣れた後ろ姿が目に入った。

少し小走りになってその背中を追いかけると突然彼女が止まる。

玲の視線は一点に留まっていた。

俺はその先を辿って、固まった。

俺が口の中でつぶやいた声と同じ言葉が玲の口から聞こえた。
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