五年の想いを抱えて
「もしもし」
私は晴葵を見守る。
「あ、今ちょっと席外してて」
「さあ、今日は無理だと思いますよ、忙しいんで」
「ああ、はい。じゃあ」
通話の切れたスマホが私の手に戻ってくる。
「今度電話かかってきても、出ちゃだめだよ」
呆然とした私をおいて晴葵は進んでいく。
「ほら、おいてかれちゃってる、行くよ」
「あ、うん」
私は小走りで再び晴葵の隣に並んだ。
私は晴葵を見守る。
「あ、今ちょっと席外してて」
「さあ、今日は無理だと思いますよ、忙しいんで」
「ああ、はい。じゃあ」
通話の切れたスマホが私の手に戻ってくる。
「今度電話かかってきても、出ちゃだめだよ」
呆然とした私をおいて晴葵は進んでいく。
「ほら、おいてかれちゃってる、行くよ」
「あ、うん」
私は小走りで再び晴葵の隣に並んだ。