五年の想いを抱えて
文化祭当日。

私と晴葵のシフトの休みがかぶるところで一緒に回る約束をしている。

「おかえりなさいませご主人様。こちらへどうぞ」

メイド・執事喫茶だけあって、言葉遣いもメイドっぽくしている。

今回のお客さんは高校生くらいの男性二人だ。

「ご注文はいかがいたしましょうか」

「じゃあ、このパンケーキで。お前も?」

「俺もそれで」

「パンケーキ2つですね。かしこまりました」

「慎也、パンケーキ2個」

「了解」
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