五年の想いを抱えて
私は背後にいるので顔は見えないが、相当怖い顔をしているのか、男子高校生2人はおびえた顔をしていた。

晴葵に連れられて、スタッフルームに入る。

「玲、ああいう時は呼んでよ」

「ごめんなさい」

「おい、お前大丈夫かよっ」

あとから慎也も入ってきた。

私の肩に両手を置いて正面から私を見る。

「次からは呼んでね。俺でも晴葵でも」

「わかった。二人とも心配かけてごめん」

「そろそろ休憩だから、早めに上がっちゃおう」
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