五年の想いを抱えて
「じゃあ俺説明しとくわ」

「ありがと慎也」

私は晴葵と連れ立って教室を出た。

「なんか食べる?」

しばらくしてから晴葵が中庭のほうを指さして聞いた。

中庭ではで店がたくさん出ていて、私も気になっているものがいくつかあった。

「食べようかな」

中庭で、ホットドッグの列に並んでいると急に晴葵に抱き寄せられた。

片方の腕が私の目もとにかかっている。

「…見てんじゃねえよ」

「え?」
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