五年の想いを抱えて
【6】
晴葵が消えてから1年後、私は無事に大学に入学した。
特にやりたいことが決まらないままとりあえず入った経済学部で私は教員免許課程を取った。
大学三年の秋についに教育実習の季節。
私は母校に申請を出して、教えに行くことになった。
同じ大学で理学部に進んだ慎也とともに。
「ねえ慎也、私できるかなー?」
「できんじゃね、大丈夫だよ」
教師になりたいと思ってやっているわけではないので、楽しみよりも不安のほうが勝ってしまう。
特にやりたいことが決まらないままとりあえず入った経済学部で私は教員免許課程を取った。
大学三年の秋についに教育実習の季節。
私は母校に申請を出して、教えに行くことになった。
同じ大学で理学部に進んだ慎也とともに。
「ねえ慎也、私できるかなー?」
「できんじゃね、大丈夫だよ」
教師になりたいと思ってやっているわけではないので、楽しみよりも不安のほうが勝ってしまう。