2色のハチマキに想いを、
「2本配られたのは、なんとなく?」
曖昧な記憶のまま言葉を発すると。
「学年の違う人と進展するには、
特に〝ハチマキのジンクス〟が必要ってこと」
頭が悪いし、不器用な私でも、
分かりやすいように説明してくれた真由。
そしてそのまま..................
「美弥の恋しちゃった人が、
どの学年かは知らないけど、体育祭で、
〝ハチマキのジンクス〟やる価値はあると思うよ」
そう言って、私の頭を撫でてくれたところで。
「おーい、高田。委員会行こう」
教室のドアのところから、
私の名前を呼ぶ高木くんの声。
「はーい!今いくー!真由、ありがとね!」
高木くんに返事をして、
真由にお礼を言ったけど。
...............あれ?今日って、
実行委員会の集まりあったっけ?
そんなことを疑問に思いつつ、
高木くんの後を追った..................