2色のハチマキに想いを、
--------------ガタン!
と、勢いよく椅子から立ち上がると。
「私、体育祭実行委員やるっ!」
そう大声で叫んだ。
去年、高校1年生の時からずっと考えた。
〝次の、体育祭実行委員やろう〟って。
理由は至ってシンプル。
1年前の体育祭で、
──────幼なじみに〝彼氏〟が出来た。
だから、私も〝彼氏〟を作ろうと。
自ら立候補した〝体育祭実行委員〟
(これからワクワクだぁ〜っ‼︎)
そう、心の中で思っていると。
「美弥......、───「おー!高田、やってくれるか!」
先生に声をかけられた。
「はい!頑張ります!」
先生の問いかけに答えた私を、
心配げな表情で幼なじみが見ていたことを、
──────私は知らない。