2色のハチマキに想いを、
【07.】2色のハチマキに想いを、
──────体育祭で告白しよう。
そう決めて迎えた翌日の体育祭。
私たち、体育祭実行委員会も活動しながら。
順調に進んで、
体育祭はもう半分を過ぎたところ。
今は、1年生の、
大玉転がしで、ボーッと見ていると。
「高田さーん、こっち手伝ってくれる?」
杉崎先輩に声をかけられた。
「あっ、はい!いま、行きます!」
特にやることもなかったから、
慌てて向かおうとしたところで............
「んもー、高田さん危ない!」
「ほんと、危なすぎ!」
私が転びかかけてしまって、
支えてくれたのは、倉田先輩と。
篠倉先輩の、
〝彼女〟と噂される、篠倉朱里先輩。