2色のハチマキに想いを、
【02.】優しい先輩


〝体育祭実行委員〟が決まった翌日。



今日は、さっそく集まりがある日。



ドキドキ、ワクワクと。



高鳴る胸のなか、放課後を迎えた。



「ねぇ、美弥。今からでも変わろうか?」



私の隣の席から、
心配そうに声をかけてきたのは..................



去年の体育祭で、
──────〝彼氏〟が出来た幼なじみ。



古泉真由(こずみまゆ)だ。



「えぇ!なんでぇ!?
だって、真由だってやったじゃん〝去年〟!」



心配する真由をよそに、
私は、〝去年〟を強調して伝えると。



「いや、それとこれとは別だしっ!
美弥は不器用じゃん!極度の!!」



そう、声を荒げる真由。


< 3 / 30 >

この作品をシェア

pagetop