第5章風の奥へ

風の真ん中を走った!



火は、消えた。




でも、少年は、息をしていない。





床は、転がり続けた。




そして、少年の元へやっと辿り着いたっ!



床は、少年を抱きしめたっ!




少年を、ずっとずっと、ずっと!





抱きしめた。







少年の火傷は、消えた。





少年は、元気になったっ!






床は、丸焦げ。





少年は、床を食べたっ!






「お腹っ空いてんだっ!」
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