別居恋愛 ~もう一度恋からはじめよう~
注文を済ませてしまうと、料理が来るまでは話す以外にすることもないから、拓海はその時間を利用して、今日どうしても言いたかったことを下山へ伝えた。
「下山。瞳のことありがとう。お前がいろいろ相談に乗ってくれてたって聞いた。本当にありがとう」
「別にいいよ、お礼なんて言わなくて。瞳のこと大事にしてくれたらそれでいいよ」
「ああ。それは大丈夫。世界で一番大事な人だから。一生大事にするよ」
「よろしくね。じゃないと大学時代の私の努力も報われないんだから」
「「うん?」」
拓海と瞳の両方から疑問の声が漏れた。大学時代の努力とは何なのかさっぱりわからなかったのだ。
「あんたらお互いのことには鈍いんだもん。傍から見ればお互いに好きなのバレバレなのに、なかなか付き合わないから、私が裏で頑張ってたの。二人が会えるように、私たくさん誘ってあげてたでしょ? それに告白に踏み切れるように、私が西浦焚きつけてやったんだから」
言われてみれば、下山主導で遊ぶ計画が立つことが多かったように思う。でも、まさかそれが自分たちのためだとは知らなかった。純粋に下山が遊びたいだけだと思っていた。だが、焚きつけられたことに関してはよく覚えている。そのおかげで瞳と付き合えたのだから。
「あー……あのときは、ありがとう。おかげで取られずに済んだ」
「え、何の話?」
瞳だけ話が通じていなくて疑問の表情を浮かべている。今さら隠す意味もないので、拓海は素直に教えてやることにした。
「下山。瞳のことありがとう。お前がいろいろ相談に乗ってくれてたって聞いた。本当にありがとう」
「別にいいよ、お礼なんて言わなくて。瞳のこと大事にしてくれたらそれでいいよ」
「ああ。それは大丈夫。世界で一番大事な人だから。一生大事にするよ」
「よろしくね。じゃないと大学時代の私の努力も報われないんだから」
「「うん?」」
拓海と瞳の両方から疑問の声が漏れた。大学時代の努力とは何なのかさっぱりわからなかったのだ。
「あんたらお互いのことには鈍いんだもん。傍から見ればお互いに好きなのバレバレなのに、なかなか付き合わないから、私が裏で頑張ってたの。二人が会えるように、私たくさん誘ってあげてたでしょ? それに告白に踏み切れるように、私が西浦焚きつけてやったんだから」
言われてみれば、下山主導で遊ぶ計画が立つことが多かったように思う。でも、まさかそれが自分たちのためだとは知らなかった。純粋に下山が遊びたいだけだと思っていた。だが、焚きつけられたことに関してはよく覚えている。そのおかげで瞳と付き合えたのだから。
「あー……あのときは、ありがとう。おかげで取られずに済んだ」
「え、何の話?」
瞳だけ話が通じていなくて疑問の表情を浮かべている。今さら隠す意味もないので、拓海は素直に教えてやることにした。