別居恋愛 ~もう一度恋からはじめよう~
2. 息抜き
「拓海。水曜は夕飯適当に済ませて? 私、芳恵と約束あるから」
「あー、わかった」
相変わらず拓海からは気のない返事がやってくる。本当に瞳のことなど興味なさそうだ。でも、あれこれ言われるよりはいいのかもしれない。おかげで息抜きの時間を持てている。
ここ最近、瞳は家にいても淋しいだけだからと、二週間に一度くらいの頻度で友人と約束を取りつけては外に出ていた。約束の相手はいつも同じ、下山芳恵だ。芳恵は大学時代からの友人で、拓海もよく知っているから、彼女になら何の気兼ねもなく会える。今の瞳にとっては救いとも言える存在だった。
「あー、わかった」
相変わらず拓海からは気のない返事がやってくる。本当に瞳のことなど興味なさそうだ。でも、あれこれ言われるよりはいいのかもしれない。おかげで息抜きの時間を持てている。
ここ最近、瞳は家にいても淋しいだけだからと、二週間に一度くらいの頻度で友人と約束を取りつけては外に出ていた。約束の相手はいつも同じ、下山芳恵だ。芳恵は大学時代からの友人で、拓海もよく知っているから、彼女になら何の気兼ねもなく会える。今の瞳にとっては救いとも言える存在だった。