別居恋愛 ~もう一度恋からはじめよう~
3. 焼肉パーティー
三人で一頻り楽しんだあと、瞳は焼肉をするための準備をテキパキと進めた。外に干していた洗濯物を取り込み、定位置にしまう。リビングにある匂い移りがしそうなものは別部屋へ運び、テーブル付近に置いてあるものは油が跳ねてこないだろう場所まで移動させた。そして、焼肉のあとすぐにお風呂に入れるように風呂掃除も済ませると瞳は買い出しへ行くことにした。
「焼肉の材料買ってこないといけないから、二人ともちょっと留守番しててくれる?」
「あー、それなら車出すから三人で行かないか?」
「拓兄の車乗りたい!」
聖が食い気味に乗ってきた。
「ちょっと、聖……近くのスーパーだし、家でゆっくりしてていいよ?」
「でも、車あったほうが楽だろ? 焼肉の材料以外にも何か必要なものあるなら一緒に買ってもいいし。な?」
今日の拓海はやはり優しい。買い物は一人でまったく問題ないのだが、折角拓海が優しくしてくれているのだから、今日はそれに甘えてしまおうと思った。
「じゃあ、お願いしようかな」
「よし、じゃあ、三人で行くか」
「やったー!」
嬉しそうな聖の姿に苦笑しつつ、三人で駐車場まで向かった。
「聖は後ろな」
「えー、なんで?」
「助手席は瞳の席って決まってんの」
そんな決まりは初耳だ。急な特別扱いにドキドキとしてしまう。下手にその会話に乗れば、変なことを口走ってしまいそうで、瞳は黙って車に乗り込んだのだった。
「焼肉の材料買ってこないといけないから、二人ともちょっと留守番しててくれる?」
「あー、それなら車出すから三人で行かないか?」
「拓兄の車乗りたい!」
聖が食い気味に乗ってきた。
「ちょっと、聖……近くのスーパーだし、家でゆっくりしてていいよ?」
「でも、車あったほうが楽だろ? 焼肉の材料以外にも何か必要なものあるなら一緒に買ってもいいし。な?」
今日の拓海はやはり優しい。買い物は一人でまったく問題ないのだが、折角拓海が優しくしてくれているのだから、今日はそれに甘えてしまおうと思った。
「じゃあ、お願いしようかな」
「よし、じゃあ、三人で行くか」
「やったー!」
嬉しそうな聖の姿に苦笑しつつ、三人で駐車場まで向かった。
「聖は後ろな」
「えー、なんで?」
「助手席は瞳の席って決まってんの」
そんな決まりは初耳だ。急な特別扱いにドキドキとしてしまう。下手にその会話に乗れば、変なことを口走ってしまいそうで、瞳は黙って車に乗り込んだのだった。