別居恋愛 ~もう一度恋からはじめよう~
スーパーに着くと、瞳は拓海にカートを押してもらいながら買い物を進めた。聖は黙って二人の後ろをついてきている。瞳はありがたく拓海の言葉に甘えて、荷物になりそうなものも一緒に買ってしまおうといろいろ見てまわっていたが、日用品ばかり見ていたせいか、聖は早々に飽きてしまったようだ。
「姉ちゃん、お菓子見てきていい?」
「いいけど、一つだけしか買わないよ?」
「わかってる」
聖はそう言うとすぐにお菓子コーナーへと消えていった。
「ははっ、聖のおもりがすっかりに板についてるな」
「芳恵にもこの間言われたんだよね。立派なお母さんだねって」
「言えてる」
「やめてよ。私はお姉ちゃんなの」
「そうだな。弟の面倒見てるいいお姉ちゃんだよ」
ストレートに褒められるとどうにも照れくさい。瞳はその照れをごまかすように次の言葉を紡いでいた。
「ありがとう……拓海もいいお兄ちゃんだよね。私じゃ相手できないこともあるから、本当に助かる」
「まあ、そうだよなー。同性じゃないと難しいこともあるよな。困ったときはいつでも頼れよ」
「うん。ありがとう」
拓海の気遣いに瞳は心が温かくなった。距離があるからそう頻繁には頼れないが、それでも頼っていいと言われるだけで心が軽くなった。
「姉ちゃん、お菓子見てきていい?」
「いいけど、一つだけしか買わないよ?」
「わかってる」
聖はそう言うとすぐにお菓子コーナーへと消えていった。
「ははっ、聖のおもりがすっかりに板についてるな」
「芳恵にもこの間言われたんだよね。立派なお母さんだねって」
「言えてる」
「やめてよ。私はお姉ちゃんなの」
「そうだな。弟の面倒見てるいいお姉ちゃんだよ」
ストレートに褒められるとどうにも照れくさい。瞳はその照れをごまかすように次の言葉を紡いでいた。
「ありがとう……拓海もいいお兄ちゃんだよね。私じゃ相手できないこともあるから、本当に助かる」
「まあ、そうだよなー。同性じゃないと難しいこともあるよな。困ったときはいつでも頼れよ」
「うん。ありがとう」
拓海の気遣いに瞳は心が温かくなった。距離があるからそう頻繁には頼れないが、それでも頼っていいと言われるだけで心が軽くなった。