別居恋愛 ~もう一度恋からはじめよう~
第四章 久しぶりの感覚 Side拓海
1. 動く心
焼肉に誘われたとき、拓海は少しの迷いもなく行くと答えていた。聖に会いたいというのももちろんあったが、堂々と瞳に会える機会を逃したくはなかった。あのときの罪悪感もまだ完全には消えていなくて、瞳と直接会ってちゃんと言葉を尽くしたいとそう思ったのだ。
ただ、聖からの頼みのようだし、瞳は聖のためを思って誘ってくれただけで、もしかしたら瞳自身はあまり拓海を歓迎していないかもしれないとは思った。電話で話した感じではそうは思わなかったけれど、瞳は聖のためなら自分の気持ちなど簡単に隠してしまうだろうから、直接会ってみないことにはわからなかった。
だから、向こうの家を訪れるのは怖くもあったのだ。瞳の心が離れている現実を目の当たりにすることになるかもしれないと思っていた。
だが、そんな心配は無用だった。到着してみれば、聖からも瞳からも歓迎ムードが漂っていて、拓海は心の底からほっとした。本当にちゃんと招かれていたのだとわかった。
久しぶりに会った聖は変わらずに拓海のことを慕ってくれていて本当にかわいかった。男の子にかわいいと言っても喜ばれないかもしれないが、やはり年の離れた義弟はかわいい。でも、この日はそれ以上に瞳のかわいさが際立っていた。
ただ、聖からの頼みのようだし、瞳は聖のためを思って誘ってくれただけで、もしかしたら瞳自身はあまり拓海を歓迎していないかもしれないとは思った。電話で話した感じではそうは思わなかったけれど、瞳は聖のためなら自分の気持ちなど簡単に隠してしまうだろうから、直接会ってみないことにはわからなかった。
だから、向こうの家を訪れるのは怖くもあったのだ。瞳の心が離れている現実を目の当たりにすることになるかもしれないと思っていた。
だが、そんな心配は無用だった。到着してみれば、聖からも瞳からも歓迎ムードが漂っていて、拓海は心の底からほっとした。本当にちゃんと招かれていたのだとわかった。
久しぶりに会った聖は変わらずに拓海のことを慕ってくれていて本当にかわいかった。男の子にかわいいと言っても喜ばれないかもしれないが、やはり年の離れた義弟はかわいい。でも、この日はそれ以上に瞳のかわいさが際立っていた。